S29 最終84位 有限ダイナ鳳凰
結果:最終84位&120位
4月の残業:51時間
【構築経緯】
これまでの経験上、選出画面で試合展開が容易に予想がつく構築は相手に100点の選出と立ち回りを許してしまうため、構築練度や完成度が相当高くないと勝ち切れないと感じていた。ダイナホウオウは型の匿名性が高く、相手視点で試合展開が予想し辛い点を評価しこの2体を軸にすることを決めた。
【環境考察とコンセプト】
前期の上位構築記事と中盤までのマッチング状況からオーガザシアン、黒バドザシアン、イベルザシアンの組み合わせが多かったため、一般枠をこれらの禁伝とその取り巻きに厚くすることで勝率を稼ぐことを志向した。
これらの構築に同居する一般枠は珠ランドやサンダー,鉢巻ウーラオスなどパワーの高いポケモンが多く、加えてカイオーガの零度採用率が体感かなり上がっていたため、受けに特化した構築は押し切られると判断し、攻め要素をいくつか盛り込んだサイクル構築を組むこととした。
一般枠には軸の2体が不利を取るランドロスを流せるだけでなくジガルデや日ネク、ドラゴン勢等をまとめて見れそうなポリゴン2を、オーガザシアンに対して先行ダイマックスからテンポを取れるガマゲロゲ、ホウオウと合わせて物理特殊両方のイベルタルを見れるバンギラスを採用。ラスト1体は竜舞を積んだ日ネク、ゼクロムやここまでで対策の薄いゼルネアスを誤魔化せるポケモンとしてナットレイを採用して構築が完成した。
この時点で、肝心のホウオウとダイナの型が決まっていなかったので、試運転を重ねる中で構築にフィットした型を見極めていった。
☆コンセプト
・状態異常を絡めてサイクル優位を維持する
・先行ダイマからの詰め
【個体紹介】
参考元https://varopoke.hatenablog.com/entry/2022/03/31/074557
チョッキや珠など色々試したが、ステロが痛いのとワイボ持ちのザシアン対面で引きやダイマの選択肢を取らなければならない点に窮屈さを感じたため、最終的に意地HBベースの厚底ブーツに落ち着いた。サイクルを回す上で聖なる炎の追加効果を頼る場面が多かったので物理型推奨。身代わりはポリ2やラッキーの電磁波を空かしたりカバの欠伸透かし→吹き飛ばし→ゲロゲの無償降臨となることもあり強かった。再生力で身代わりで削れた分を回復できるため特性とも相性が良い。ザシアンには安易に後出しができないが、他のポケモンで電磁波を入れておくと後出しが正当化できる。
参考元
https://otakudehanai.hatenablog.com/entry/2022/04/01/173258
1番型に悩んだ。初めは眼鏡やハーブ等のアタッカーで運用していたが、チョッキカイオーガに押し負けるのが嫌で耐久ベースかつ、相手依存ではあるが火力アップも期待できる弱点保険型に落ち着いた。チョッキバンギラスがホウオウとダイナをまとめて見ようとしてきたので逆に地震を誘って起点にした。ミラーで上を取られることが多かったので原案からSラインを2だけ伸ばしたが、この構築に出てくるダイナはほぼ準速以上の眼鏡型だったのであまり活きた試合はなかった。有利対面でコスパを積めれば本来対面不利を取るポケモンに勝てるようになるのが偉く、後述のポリ2やバンギで電磁波を撒いてから展開することが多かった。ウーラオスに強いのが本当に偉い。
汎用性の高いランド受け。ホウオウと組ませる場合、特性はトレースが好ましい。サイクルの中で電磁波を撒き、ホウオウやダイナのサポートをする。丸くなるも試したが、個人的には電磁波の方が使用感が良かった。この構築の初手によく出てくるアタッカーダイナは初手にポリ2を合わせて電磁波を入れつつ型を判定し、眼鏡ならホウオウに引いて上から再生連打でPPを枯らす立ち回りをしていた。
HDと見せかけてHB。岩技持ちネクロ、竜舞ゼクロムや地味にキツいラッキーを見てもらった。並びから鉄壁ボディプレ型は考慮され辛く、ナックル媒体持ちのゼクロムに対してしっかりと仕事をしてくれた。その分ゼルネアスには弱くなってしまうため、極力ナットレイにダイマックスを残す立ち回りを強いられた。
参考元
https://hipoke.hatenablog.com/entry/2022/04/01/232029
過労死枠。主な仕事はイベルタルやサンダーのダイマ枯らしや黒バドの襷潰し&流し、裏のザシアンに電磁波を入れてホウオウやダイナのサポートをすること。冷凍ビームはイベル、サンダー、ランドへの打点として採用。イカサマは黒バドやザシアン意識。挑発の枠は自身が崩し枠になれる嫌な音でも良かったかもしれない。最初はこの枠をメタモンにしていたが、メタモン対策をしていない最上位層はいないのとイベルタルの後発ダイマにあまりにも無力だったためこの変更は正解だったと思う。
このバンギラスはフォロワーのさなださん@sanada_pureminからの頂いたドイツ言語のレジェンドリボン持ちという珍しい個体で、使ってて気分が上がる最高のポケモンだった。
裏番長。選出画面の1番下で貯水の顔して佇んでいるゴリゴリのアタッカー。オーガザシアンに滅法強く、先行ダイマから相手の攻め駒を削って裏で詰める立ち回りをよくしていた。このポケモンで誰を倒すかを選出画面で明確にしておき、詰めのポケモンを選択する。1体で受け崩しも担えるので、ダイナホウオウ軸にも積極的に選出した。その際は先行ダイマではなく、電磁波で場を整えた後の後発ダイマを心掛ける。冷凍パンチはスカーフミミッキュ+ジガルデに対して、ダイストリーム→ダイストリームでミミッキュを倒し、裏のジガルデをダイアイスでワンパンして勝った試合が多かったので入れ得だった。この枠は最終盤まで珠トリトドンにしていたが、電磁波とのシナジーや対チョッキカイオーガ性能を考えてガマゲロゲに変更した。
【選出】
・オーガザシアン→互角〜微不利
ガマゲロゲ@2
1番選出が難しく勝率も安定しなかった。@2は取り巻きに応じて選出を変えていたが、1番多かったのはポリ2+ダイナorホウオウ。基本的にカイオーガが受からないので先行ダイマックスで数的有利を取ることを考える。ザシアンを裏に置かれても電磁波ポリ2+コスパダイナで詰められる。
・黒バドザシアン→有利
ホウオウ+バンギ+ムゲンダイナorポリ2
鉢巻ウーラオスが同居する場合はムゲンダイナを、ランドロスが同居する場合はポリ2を選出する。崩しを黒バドに一任している場合は黒バドがサイクル後半でバンギ交代読みダイソウゲンを打つタイミングさえ見誤らなければ勝てる。鉢巻ウーラオスはサイクル下で電磁波を入れないとナックル→ジェット暗黒強打でダイナが倒されるので注意。ホウオウ珠サンダー対面でボルチェン→鉢巻ウーラオスがキツいので、ボルチェン読み聖炎で突っ張っていたが普通にダイサンダー打たれる試合が半分くらいあって泣いてた。
・イベルザシアン→有利
ゲロゲ+ホウオウバンギ
この手の構築はガブリアスやマンムー、ダルマ等の襷枠が同居しているので初手にゲロゲを置くことが多い。基本的には先行ダイマで襷枠を倒し、相手のイベルタルの後発ダイマをバンギラスで流してホウオウで詰める展開が多い。バンギイベル対面でダイマターンが残ってても即ザシアン引きしてくる人が多く、電磁波が刺さった。襷ダルマの欠伸が本当にキツかった。
・ホウオウダイナ→互角
初手ポリ2orバンギ+ダイナ+ゲロゲorホウオウ
アタッカーダイナやホウオウで崩壊するので初手にポリやバンギを置いて電磁波展開する。相手が攻め寄りならホウオウの後発ダイマ、受け寄りならゲロゲで崩す。
・ゼルネネクロ→微不利
ゲロゲの先行ダイマやナットレイを前面に出してゼルネにジオコンの隙を与えないことを心掛ける。
・ジガルデザシアンミミッキュ→有利
ゲロゲ+ポリ2+ホウオウ
ゲロゲの先行ダイマで数的有利を取り、ポリ2やホウオウで詰める。
【重いポケモン】
・スカーフウオノラゴン
・熱風持ちネクロ
・インファワイボザシアン
・襷欠伸ヒヒダルマ
【後語り】
コロナ禍で一時的に残業0規制と週休3日が始まった頃に剣盾が発売され、時間に余裕ができたので本格的にランクマッチに取り組み始めました。S6で初のレート2000を取り、S8で2049,S21で2054と順調に記録を伸ばすも最上位の壁は厚く、最終順位はいつも100位台前半で終わっていました。シーズンが進むにつれて徐々に過疎化し最高レートを更新することは今となっては難しくなったため、最近はずっと最終2桁を目標に潜っていました。今年の1月に部署が変わり月の残業が45〜80hと時間の確保が難しくなった中で、念願の最終2桁を達成できて本当に嬉しかったです。これからも仕事と家庭、ポケモンの両立を頑張っていこうと思います。
以上、長文にお付き合い頂きありがとうございました。